葛(クズ)

8月末頃は涼しい秋風が吹いていたのに、9月になって蒸し暑い日が続く。太陽は高度がだいぶ低くなってきているのにギラギラと輝き、直射日光はヒリヒリと肌を刺す。天候も不順で、晴れていたかと思えば、急に曇りだし、雨が降り出す。その雨も半端じゃない。大粒の雨で、2~30分も続けば、川は濁流になり、道路は冠水。それが、日本各地で起こっている。浸水、崖崩れまで。テレビの天気解説によると、偏西風の蛇行が大きく、日本上空がその影響を受け、大陸の高気圧が張り出せず、南方の湿った空気が吹き込んできて、さらにその上空に寒気が入り込んで不安定になっているとか。今日も、朝は快晴だったが、昼過ぎにわかに曇りだし、大粒の雨が激しく降った。すぐにやんだが、日が照りだしたらムシムシと蒸し暑い。

道路脇の一角に、木々がクズに覆われた場所があり、クズの花盛りになっていた。大振りの花で可憐さはみじんも感じられない。秋の七草の一つだが、「くず」の名は奈良県国栖(くず)の地名による。山野に多く、蔓は10m以上にもなる。根は肥大して、くず粉をとる。また、生薬の葛根(かっこん)として解熱薬になる。蔓の繊維をとって葛布(くずふ)を織ったり、蔓そのもので行李などが作られた。
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